富山のKAKI工房にて、友人のみなちゃん夫妻の結婚パーティーが開かれた。
夫婦自らがパーティーのプロデューサーとなって。
料理は私が担当となった。
夏前に彼女からぜひにとオーダーを受けたときは、そんな大事な日の大量のお料理を、
ひとりで用意出来るか自信もなく、正直にその気持ちも伝えて…
でも、彼女のありがたい熱意に押されて引き受ける気持ちを固めた。
ともに働いていた「サロン粋」というカフェで私が作っていたベトナム風のごはんを出して欲しいというオーダーだけが彼女からあり、あとはなるべく地元の石川と富山のものを使った和洋折衷のメニューに。
パーティーの1週間前から帰省して、買い出しや仕込みを始めた。
他にも彼女の富山のお友達で、デザートを担当するやまちゃん、会場の飾り付けなど全体の設営を任せられたかのちゃんらと顔合わせして、打ち合わせして…
誰よりもみなちゃん夫婦自らが駆け回って準備をしている様子を見ていて、こちらも頑張らないと!と奮起させられた気がする。
2日前からはやまちゃんのお宅の設備が揃った台所をお借りして、そのうえ仕込みも一緒にしてくださって。
おかげで大変ながらも和気あいあいと仕込みが出来た。ありがたや…
前日は富山のホテルにW氏も泊まり込み、当日早朝、みなちゃん夫婦と共に朝ご飯を食べていざ会場入り。
そこから、夫婦は会場の設営に、私とW氏は仕込みの最後の追い込みに。
途中から夫婦の職場のお友達も続々と手伝いに来てくれた。
私はそのまま台所にかじりつき、W氏は時間とともに会場へ着席。
今日は私は出席者ではなくあくまで料理人として。
新郎新婦入場。
ふたりとも当日まで倒れるんじゃないかと思うほど準備に追われていたが、本番は本当に素晴しい笑顔だったな。
そして、KAKI工房さんの緑溢れる環境にお客さんは本当に気持ちよかったはずだ。
さぁ料理の始まり。
お手伝いの方々と団結して臨む。
1品目。とうもろこし豆腐 だしのジュレ載せ。
2品目。五郎島金時とじゃがいものビシソワーズ、紫芋チップ添え。
名前入りのランチョンマットはかのちゃんお手製。
食器はWASARAのものを。
3品目。能登と富山の農家さん直送の野菜の盛り合わせ。レモン塩と緑のソースで。
4品目。石川産豚肩ロースのハーブ焼き。呉羽の梨のソース添え。
5品目。車麩のカツ アボカドのタルタル載せ。
6品目。鮭とホタテのロールキャベツ。
7品目。ベトナム風ごはん。
ほとんど会場の様子を窺うことが出来なかったが、盛り合せた料理を新郎新婦に自ら運んだ際に、料理を目にした途端みなちゃんからぶわっと涙がこぼれて、
その姿を見た私も涙が止まらなくなってしまった。
この仕事をさせてもらって本当に良かったと思った瞬間だった。
一緒にこのパーティーを作り上げた人々が、考えられないくらい温かい人たちで、私はそれにただただ驚かされた。
それも、新郎新婦の人柄あってのことだと思う。
お料理もそのお陰で、大きなトラブルもなく全て作り上げ提供することができた。
普段フリーで仕事をしていて、なかなか皆で一緒に何かのプロジェクトを成し遂げるということが無く、
その達成感はいつもの何倍にも…
隣にあって、なかなか行くことのなかった富山が、これを機会にぐーんと身近になった気がする。
こんな機会を作ってくれた新郎新婦にただただ感謝。
どうぞ末永くお幸せに!!